■事件の概要
2016年、右胸から乳腺腫瘍を摘出する手術を執刀した外科医師が、この手術の女性患者から「わいせつ行為をされた」と訴えられた事件。2019年に東京地裁で無罪。2020年、東京高裁で懲役2年の実刑判決。2022年、最高裁で差戻し判決。東京高裁。
■経過
- 2022年2月、最高裁が東京高裁に審理を差戻す判決
- 2025年3月12日 東京高裁で無罪判決、検察が上告せず確定
■激励先
外科医師を守る会(守る会のブログにリンク)
〒270-1166
我孫子市我孫子4-9-103 渡辺 誠二宅気付
mail@gekaimamoru.org
事件の概要
2016年5月、東京都足立区の柳原病院で右胸から乳腺腫瘍を摘出する手術を執刀した外科医師が、女性患者から「術後に左胸を舐めるなどのわいせつ行為をされた」と訴えられたもの。
19年2月20日、東京地裁刑事第3部(大川隆男裁判長)は、女性の被害の訴えは、麻酔覚醒時の「せん妄」の可能性があり、検察が出したDNA鑑定及びアミラーゼ鑑定についても、証明力が十分ではないとして、無罪判決を出しました。
しかし、東京高裁刑事第10部(朝山芳史裁判長)は、2020年7月13日、懲役2年の逆転有罪判決を言い渡しました。東京高裁では、女性患者が「せん妄・幻覚」にあったかどうかだけ調べることにして2人の専門外(せん妄にはくわしくない)の医師の証言で判断、無罪判決のていねいな認定を証拠調べをせずに否定してしまいました。
大きな争点は、手術時の全身麻酔からの覚醒過程でのせん妄・幻覚の可能性、女性患者の証言をそのまま信用していいのか等ですが、検出された外科医師のDNAとその分量が犯行を証明することになるか、鑑定の正確性も争点となっています。
激励先
外科医師を守る会(守る会のブログにリンク)
〒270-1166
我孫子市我孫子4-9-103 渡辺 誠二宅気付
mail@gekaimamoru.org