日野町事件で再審開始が確定 最高裁が検察の特別抗告を棄却
1984年に滋賀県日野町で発生した強盗殺人事件で、強盗殺人罪に問われ無期懲役が確定し、服役中に75歳で病死した阪原弘さんの再審が確定しました。

最高裁第ニ小法廷(岡村和美裁判長)は2月24日付で、検察側の特別抗告を棄却する決定を出しました。これにより、2018年の大津地裁、2023年に大阪高裁が認めた再審開始決定が追認され、ほどなく大津地裁で阪原さんの名誉回復に向けた再審公判が開かれます。
この事件は、警察が「娘の嫁ぎ先に行ってガタガタにするぞ」などと阪原弘さんを脅し、自白を強要して立件したものです。また、確定審の一審では、裁判官が検察官に働きかけて、犯行場所と時間帯を特定せず曖昧にする訴因変更を行うよう促すなど、無理矢理有罪に持ち込まれた事件でした。再審の審理のなかで、検察が隠していた写真のネガなどの証拠の開示されたことで、捜査機関による「引き当て捜査」の報告書のねつ造などが明らかになり、再審開始が認められました。
国民救援会は2月26日に声明を発表。今後国会審議に入る再審法改正については、本事件を教訓に、「検察証拠の全面開示ならびに検察の不服申し立ての禁止、再審審理のルールづくり」などが必要であることを表明しています。

