2012年、鈴鹿市で、ネットショップ経営者の男性が頭部を殴打されて死亡。死亡推定時刻直前に訪れていた加藤映次さんが犯人とされ逮捕・起訴されたもの。懲役17年の有罪確定。
加藤さんは事件当日の10時30分頃、A氏の自宅兼事務所に訪れており、その時間帯が死亡推定時刻と近いことから容疑者となりました。しかし、本人は殺害を全否定した上に、事件の目撃者もなく、加藤さんの持ち物や車からも血液反応は一切検出されておらず、凶器とされるモンキーレンチも発見されませんでした。
加藤さんは、2022年6月30日に津地裁へ再審請求。弁護団は次の4点を新証拠として提出。
- 被害者の死亡後、第三者によって被害者のスマホが操作されていた。
- 新たな法医学者の検証によって、凶器がモンキーレンチではないことが判明した。
- 事件の関係者が裁判で「加藤さんの車内のゴミを公園のゴミ箱に捨てた」と証言したが、その当時、その公園にはゴミ箱が設置されていなかった。
- 加藤さんの車両が鈴鹿警察署にレッカー移動された際の写真を検証した結果、鍵が入っていた空のハサミケースとティッシュが、第三者によって手を加えられた可能性があることが判明した。