日本の政治の行方を決める大切な参議院選挙が7月におこなわれます。
国民救援会は、選挙にむけて、2つのとりくみをすすめています。

【1】のびのびと自由な選挙の実現を

日本では選挙運動が厳しく制限され、一般の国民は自由に選挙運動ができません。

欧米では、選挙といえば戸別訪問が一般的ですが、日本では禁止されています。候補者やその支援者と住民が直接意見を交わす機会がほとんどありません。また、文書についても、欧米では基本自由ですが、日本では、自分が応援する候補者のために「○○さんにぜひ投票してほしい」など手作りの文書を配ることは禁止されています(選挙中ならインターネットで投票を呼びかけてもOKなのに)。

私たちは、日本国憲法にもとづき、みんなで政治を語り合い、のびのび自由な選挙を実現しようと、全労連、自由法曹団のみなさんと「選挙運動の権利を守る共同センター」を作って、警察や選管に申入れをおこなっています。2025年の参議院選挙にむけては6月10日、中央選挙管理委員会と警察庁に要請しました。要請の内容は、要請書をご覧ください。

また、「制限が厳しいもとでも、こんなことはできるよ」と心得や、のびのび市民運動をすすめようと不当な干渉に対する心得も紹介しています。ぜひ参考にしてください。

【2】「選挙に行こう」――1票を投じて政治を決めよう

日本では、国政選挙の投票率は、前回2022年の参議院選挙が52%、2024年の衆議院選挙も54%と低くなっています。

戦前、選挙が始まった当初は、高額納税者の男性にしか選挙権がありません。当時の有権者は人口の1%。ほとんどの人が投票したくても投票できませんでした。女性が投票権を持ったのは戦後になってからです。投票権の拡大を求める声と運動によって選挙権を拡大し、いまでは80%を超える人が投票権をもっています。

しかし、残念ながらその投票権が十分に行使されていません。私たちは、主権者が一票を投じて政治を決めよう、「選挙に行こう」と呼びかけています。「物価高騰で暮らしが大変。でも自分が選挙に行っても変わらないのでは…」。そんなことはありません。一票一票の積み重ねで当選者が決まり、政治が決まります。 私たちはポスターも作っています。ぜひSNSなどで拡散してください。 

2025年版ポスター

「物価高騰で暮らしが大変。でも自分が選挙に行っても変わらないのでは…」。そんなことはありません。一票一票の積み重ねで当選者が決まり、政治が決まります。「あきらめないで」と呼びかけています。

2022年版ポスター

同年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻をしかけたことを受け、改憲策動と「戦争する国」づくりに対して「NO」を突きつけるために、選挙へ「GO」を呼びかけるポスターです。

2022年版ビラ

最初の有権者は人口のたった1%でした。今やあなたの一票が政治を動かす時代になりました。選挙はその大切な機会です。投票率や選挙制度の歴史を振り返りつつ、主権者としての私たちの役割を問いかけるビラです。