日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤に、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支える人権団体

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長野・あずみの里「業務上過失致死」事件緊急抗議のお願い(2020年2月3日)  

弁護側の証拠・証人を却下!東京高裁に対し、抗議の電報及びはがきを集中してください

証拠を調べず、即日結審 高裁の暴挙に抗議 全国から公判再開の要請を  

 特養施設で利用者が亡くなったことで、看護職員の山口けさえさんが業務上過失致死罪に問われている長野・あずみの里「業務上過失致死」事件。1審の罰金20万円の不当判決に対し、控訴した東京高裁で控訴審第1回公判が1月30日におこなわれ、証拠調べなどおこなわないまま即日結審し、次回判決となりました。

画像の説明

 法廷で最初に主任弁護人の藤井篤弁護士が、長野地裁松本支部の有罪判決の誤りを説明。利用者の死因はおやつのドーナツを詰まらせた窒息による低酸素脳症と認定されていますが、弁護団は、おやつ時に脳梗塞を起こした病死の可能性が高いと主張してきました。(地裁判決後の)昨年8月2日に検察官が初めて開示した病院のカルテとCT画像などに基づき、専門家に鑑定を依頼したところ、脳梗塞であることが明らかとなっており、原審は事実誤認があると主張しました。
 また、山口さんは利用者のおやつの形態変更(ドーナツ等からゼリー系へ)を知らなかったが、看護職員である山口さんは知らなくてはいけない立場にはなく、過失は考えられないこと、そもそもおやつの形態変更は利用者に窒息の恐れがあったからではなく、早食いから消化不良による嘔吐を防ぐためでした。利用者は嚥下障害もありません。それにもかかわらず、過失を認定したことは誤りであることなどを述べました。
 そして、弁護団は、死因を鑑定した3人の専門家の意見書、過失責任はないとする法学者の意見書を提出し、証人尋問の必要性を強調しました。
 しかし、大熊裁判長は「必要性なし」との検察意見を受け、一部だけを採用し、そのほかの証拠及び証人調べ申請をすべて却下しました。大熊裁判長は、死因が裁判の争点となっているにもかかわらず、医学の専門家でもないのに医学的な検証をおこなわずに判決を出そうとしているのです。
 弁護団は、3人の裁判官を忌避する申し立てをしましたが、裁判長は簡易却下。弁護団の異議申し立てに対しても、裁判を続行。結審することを宣言し、判決期日は後日指定するとして、閉廷しました。弁護団は却下に対し、準抗告を申し立てました。

「真実を見て」

 公判報告集会は約500人の参加者が集まり、木嶋日出夫弁護団長は、証拠の取り調べはおこなわないうえに、次回期日にいきなり判決とした東京高裁の不当な姿勢を、強く批判しました。山口さんは、「裁判官はどうして真実に目を向けず耳をふさぐのか。でも私はあきらめない」と訴えました。
 国民救援会中央本部の岸田郁事務局長が行動提起をし、最後まで署名で事件の真実を広げること、緊急の裁判所要請への参加を訴えました。
 この日、昼に約400人を超える支援者が東京高裁前に集まり、公判前集会をおこないました。全国から寄せられた無罪判決を求める署名は26万499人分に達したことが報告されました。

「証拠及び証人の採用を求める」旨の抗議電報(はがき)を下記の宛先まで送ってください。

<抗議電報送付先>〒100−8933 東京都千代田区霞が関1−1−4 東京高裁刑事第6部・大熊一之裁判長

文例:あずみの里事件で証拠・証人の不採用決定に抗議し、公判の再開と証拠・証人の採用を求める

滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件で再審公判はじまる(2020年2月3日)  

入廷する西山さんと弁護団

西山さん「私は殺していません」と陳述
 滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件の、第1回再審公判が2月3日、大津地方裁判所(大西直樹裁判長)で開かれました。満席の傍聴者が見守る中、裁判長から起訴状の認否を問われた西山美香さんは、「私は殺していません」ときっぱり述べ、無罪を訴えました。
 凛とした青空の下、大津地裁には44席の傍聴券を求めて国民救援会などの支援者、マスコミ関係者など約300人が並びました。法廷で検察側は、西山さんが「人工呼吸器を引き抜いて低酸素状態にいたらしめ、窒息死させた」「殺人罪」と確定審と同じ起訴状を朗読。さらに冒頭陳述では、有罪立証はしない、「裁判所の適切な判断を」と聞き取るのがやっとの小さな声で述べました。弁護側は、西山さんが人工呼吸器をはずした事実は存在しない、患者の死因は自然死で、事件は警察、検察がつくりあげた「空中楼閣」、西山さんは無罪と述べました。証拠とされた自白は、警察官に好意を抱いた西山さんを誘導したり脅迫したりして作ったもので、信用性も任意性もないと述べました。被告人質問では、西山さんが警察官の求める供述をすると、ハンバーガーやジュースなどの飲食を提供されたことも話し、違法な取り調べの事実も明らかになりました。
 

判決は3月31日に指定―無罪判決と違法捜査の断罪を求める要請ハガキにご協力を  

 裁判所から、判決を3月31日に言い渡すと指定がありました。無罪判決が出されるものと確信しています。国民救援会では、西山さんに虚偽の「自白」を強要した違法な取り調べ、無実を示す証拠を隠していた捜査機関の責任を明らかにする判決を大津地裁に求めて要請を続けています。下記の要請ハガキを使い、判決の日まで裁判所への要請を強めていただくようお願いします。

file西山美香さんの無罪判決および査機関の違法捜査と証拠隠しの断罪を求める要請書

 再審公判に向けた三者協議で弁護団は、捜査機関が確定審で未提出の証拠を開示するように強く求めてきました。弁護団の証拠開示請求の結果、驚くべきことに警察は西山美香さんが逮捕される以前に被害者の死因が痰詰まりによる可能性を示す鑑定医の捜査報告書を確定審で隠していたことが判明しました。西山さんを殺人罪で起訴する前提すら欠いていました。
 判決では、無罪判決によって西山さんの名誉と人権の回復に努めることに加えて、誤判の再発防止のために、無実を示す証拠を隠しながら違法な取り調べで虚偽自白を誘導した捜査と、自白を偏重した確定判決の誤りを究明することを強く求めています。要請ハガキにご協力をお願いします。


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