2008年12月5日号
 
 
  東京・痴漢えん罪練馬駅事件
逆転無罪へ支援を
1月22日に判決

 東京・痴漢えん罪練馬駅事件の控訴審第1回公判が11月18日、東京高裁で行われました。
 事件は、07年4月、Aさんが西武池袋線練馬駅に着く直前、前にいた女性に右腕を捕まれ、痴漢呼ばわりされ、「女性の臀部(でんぶ)を着衣の上から数回触った」として迷惑防止条例違反で起訴されたものです。
 一審では、@Aさんの手指から女性の着衣の繊維が1本も出なかった、A女性は振り向きざまに臀部のそばにあったAさんの腕を捕んだにすぎなかったことなどが明らかになりましたが、裁判所は女性は狙って捕まえにいったのだから間違うはずがない∞繊維が手につくとは限らない≠ニ懲役4月・執行猶予3年の不当判決を出しました。
 この日の公判では、弁護側が控訴趣意書の要約を述べ、一審判決を批判。そのなかで、警視庁科学捜査研究所による繊維鑑定で、Aさんから「被害者」着衣の繊維が1本も検出されていない点を強調、繊維付着再現実験の結果、Aさんが犯人ならば科捜研の鑑定でも繊維が発見される蓋然性が高いこと、「被害者」供述がAさんを犯人とする方向に変遷されていることなどを指摘し、Aさんの無実を訴えました。
 長岡哲次裁判長は、弁護団申請の繊維関係証拠7点すべてと再現実験DVD1本を証拠採用することを告げ結審し、判決を来年1月22日午後1時30分から言い渡すことにしました。
 報告集会では、弁護団が「第1回で結審したが採用してほしい証拠をすべて採用した」と述べ、逆転勝利めざし裁判所への要請を強めることを確認しました。
〈要請先〉〒100―8933 千代田区霞が関1―1―4 東京高裁・長岡哲次裁判長

 
  「日亜は責任果たせ」と600人
正規雇用を求めるJMIU日亜分会を支援

 「日亜は企業の社会的責任を果たせ!」――発光ダイオードの電子部品などで有名な日亜化学工業の偽装請負を告発し、正規雇用を求めてたたかっているJMIU(全日本金属情報機器労働組合)日亜分会の青年労働者を支援する集会が11月9日、本社のある徳島県阿南市で開かれ、600人が参加しました(写真)。
 日亜分会の島本誠分会長は「会社の異常さを正して、さすが日亜だと言われたい。正規雇用実現までご支援を」と訴えました。
 国民救援会徳島県本部も県本部大会で決議をあげ、会員に支援を呼びかけています。

 
  滋賀・日野町事件
有罪出した裁判官が再審を担当!?
審理の回避求めて要請

 阪原弘さんが無実を訴え再審を求めている滋賀・日野町事件で、即時抗告審を審理している、大阪高裁の片岡博裁判長が11月9日に定年退官となり、後任の裁判長として、前金沢地裁所長の小倉正三裁判官が着任しました。
 しかし、小倉裁判官は日野町事件の確定審である大阪高裁での控訴審において、陪席裁判官として、審理に深く関与しています。しかも一審判決が「信用性がない」と否定した阪原さんの「自白」を、「自白の根幹部分は信用できる」と認定し、自白偏重の有罪判決を行った裁判官の1人です。
 そのような裁判官が、再審の即時抗告審の審理を担当することは、予断排除の原則からも、公正な裁判を求めるうえからも、許されるものではありません。
 弁護団は18日、着任早々の小倉裁判長らと面談し、この事件の審理を回避するよう申し入れました。それに対し小倉裁判長は、一応、「検討する」と答えたものの、「再審には前審関与の規定はない(以前の裁判で関与した事件であっても、再審で関与してはならないとの法律上の規定がないとの趣旨)。要は、証拠の新規性、明白性の問題である」などと発言しました。弁護団は、近く大阪高裁長官に対しても裁判の回避を求めて申入れを行う予定です。
 「守る会」では、小倉裁判長と高裁長官に対し、審理を回避し他の部に替えよとの要請を行っています。ご協力をお願いします。

〈要請先〉〒530―8521 大阪市北区西天満2―1―10 大阪高裁第5刑事部・小倉正三裁判長、大阪高裁・金築誠志長官