日本国民救援会の創立80周年を祝い、記念講演とレセプションが4月4日、東京・上野で盛大に行われました。
穏やかな日差しのなか、会場となった上野・東天紅に、全国から会員をはじめ、事件関係者、弁護士、各団体の代表など約300人の方がたが続々と集まります。戦後の弾圧事件をたたかった被告や弁護士らも顔をそろえ、再会を喜び合い、握手を交わす姿も。
記念講演
記念講演では、山田善二郎会長が、国民救援会が創立当初から、権力がつくり出す困難と対決して事態を切り開いてきた歴史を語り、「さらに強固な人権と民主主義のセンターを築こう」と訴えました。
つづいて「九条の会」事務局長の小森陽一さんが憲法改悪をめぐる情勢についてふれ、「たった数十文字の憲法9条2項が、自衛隊の軍事力を外国で使えないように縛っている。9条を守ろうという世論を広げよう」と呼びかけました。
レセプション
夕方からのレセプションは橋本のぶよさんが歌う、国民救援会のテーマソング「自由よ!」でスタート。自由法曹団団長の松井繁明さんと日本共産党衆議院議員の穀田恵二さんより挨拶を受け、全労連議長の坂内三夫さんの音頭で乾杯しました。
3月に無罪判決を勝ちとった福岡・引野口事件の片岸みつ子さん親子がステージに立ち、「(獄中で)国民救援会に入り、みなさんに勇気づけられた」と時折声を詰まらせながらお礼を述べ、拍手に包まれました。事件関係者がステージに並び、代表して葛飾ビラ配布弾圧事件の荒川庸生さんが、「国民救援会はこれからももっともっと大きくなって私たちを守ってほしい」と訴えました。
締めくくりは「自由よ!」を全員で熱唱しました。