2008年3月5日号
 
 
  全国でいっせい宣伝!
名張・布川の再審めざして
無実の人を救おう 宣伝に「がんばって」と声援次々

 名張毒ぶどう酒事件、布川事件の再審開始を前面に冤罪事件への支援を強めようと、国民救援会と再審・えん罪事件全国連絡会の呼びかけで全国いっせい宣伝行動が2月21日を中心に取り組まれました。20都県で、「無実の人を救おう」の全国統一ビラを配り、宣伝・署名行動が行われました(2月26日現在の中央本部集約分)。また、両事件がたたかわれている東京では、最高裁と東京高裁前での宣伝・要請を行う「一日行動」が取り組まれました。各地の取り組みを紹介します。

東 京 早朝8時15分、名張事件が係属している最高裁前の宣伝行動からスタートしました。「最高裁は無実の人を死刑にするのか」などの横断幕を持ちながらの宣伝、その後要請を行いました。
 つづいて布川事件の係属する東京高裁で宣伝・要請を行い、夕方には有楽町マリオン前の宣伝で締めくくりました。「朝も裁判所前にいたね」と声をかけビラを受け取る人もいました。ビラ2千枚を配布し、のべ約100人が参加しました。

岩 手 今までにない反応のよさと感動の連続の宣伝行動になりました。
 通り過ぎた人が、買い物を済ませた帰りに署名したり、署名に2〜3人の人が待つ姿もありました。また、「応援したい。私にできることはあるんですか」と名前と電話番号を教えてくれた人も。6人でビラ300枚配布、署名63筆を集めました。

秋 田 「間違った裁判はやり直して」「無実の人は無罪に」と声をかけてビラ配布。7割の人が受けとり、よい反応。10人で、ビラ550枚、署名34筆。

宮 城 マスコミ3社が取材に訪れるなど、注目されました。15人でビラ800枚、署名64筆。

福 島 受け取り普段よりもよく、「何をしているの?」とビラをもらいにくる人も。7人でビラ250枚。

群 馬 「がんばって」と声をかける人が十数人。NTT裁判の飯野和子原告の訴えが共感呼ぶ。2カ所で8人でビラ250枚、署名53筆。

茨 城 比較的よくビラを受け取ってくれ、布川事件に関心を示す人も。9人でビラ420枚。

千 葉 鳩山発言に怒る人と対話。3人でビラ50枚。

神奈川 演説会会場前で宣伝。ビラを読んだ人との対話がはずみ、その場で国民救援会に入会した人も。15人でビラ千枚。

山 梨 若い人に「冤罪って何?」と聞かれ、説明する場面も。6人でビラ500枚。

静 岡 浜松支部がスズキ裁判原告・支援者と共同で宣伝。12人でビラ1300枚。

愛 知 東三河支部は5人で署名16筆、商店街の人も激励。尾北支部も8人でビラ220枚、署名40筆。

滋 賀 湖南市、湖東、甲賀、大津、近江八幡、長浜、彦根・犬上、草津守山、高島の各支部で宣伝。多くの高校生がビラを受け取り、高島支部では、協力してくれた半分が高校生。横断幕やハンドマイクで音を出し、元気よくできました。9カ所で、70人でビラ1800枚、署名153筆。

奈 良 修学旅行生から「頑張ってください」「布川は知っている」などの声も。2回で8人、ビラ390枚。

和歌山 「こんなことあっていいのか」と冤罪事件の支援を強く訴え。立ち止まってビラを見る人に訴え署名も。10人でビラ300枚、署名57筆。

兵 庫 反応はとてもよく、次々と市民から声がかかりました。25人でビラ300枚、署名15筆。

鳥 取 ほとんどの人がビラを受け取り、読みながら歩く姿も。20代の女性から2度も声をかけられ、「最近冤罪をよく耳にします。本当なら許せません」などと対話。5人でビラ210枚。

山 口 署名を呼びかけた高校生に、「やってもいないのに死刑を言い渡され、45年も獄中にいる」と話すと、目を大きくして聞いてくれ、4組の高校生から署名を協力してもらいました。4人でビラ200枚、署名35筆。

徳 島 反応がよく、通行人の約4割がビラを受け取る。「冤罪事件が市民に知られるようになったのが、受け取りの良さでわかる」と林伸豪会長。7人でビラ300枚。

愛 媛 松山市の繁華街でハンドマイク宣伝とビラ配布。ビラの受け取りはかなりよかった。6人で200枚。

 
  奈良 地域安全条例でシンポ
市民的な議論を尽くそう
市民的な議論を尽くそう 市の担当者や自治連合会長も参加

 奈良市で、奈良市地域安全条例案が3月議会に上程される動きがあります。これに対し、国民救援会奈良県本部も参加し、同条例を「考える会」が1月に結成されました。
 「考える会」では、警察主導の条例で安全安心なまちづくりが本当にできるのか、もっと市民的な論議が必要なのではないかということで、2月16日、「奈良市地域安全条例(案)を考えるシンポジウム」(写真)を奈良市内で開催し、約100人が参加しました。
 基調報告を清水雅彦・明治大学講師が行い、「警察は、『治安の悪化』を理由に、安全安心まちづくりは地域の責任であるとして、警察主導の監視体制を、行政の力を利用し全国的に強めている」と指摘し、奈良市の場合もその動きのなかにあると指摘しました。
 つづくパネルディスカッションでは、条例に対し立場の違うパネリストを招いて意見が交わされました。市の地域安全課長補佐や富雄地区自治連合会長からは条例に賛成する意見が出され、他方、冤罪被害者や元中学校校長、子育て中の母親からは、みずからの体験にもとづき、条例で規制するのではなく、あたたかい信頼関係でまちづくりをすべきではないか、との反対意見が出されました。参加者からも多くの質問・意見が出され、コーディネーターを務めた上羽徹弁護士が「なぜ条例制定を急ぐのか、その内容を市民は知っているのかなど、今日出された意見も住民に知らせよう」とまとめました。
 最後に、「考える会」の事務局から、自治会での説明会や公聴会を開くなど市民的議論を尽くすこと、議論が尽くされないもとで3月議会に上程しないことを市に要請し、市民的議論を広げようと運動の提起を行いました。